
こんにちは、形成外科専門医・精神保健指定医(ココロの専門家)・大手美容外科院長のDr.むね(保坂)です。
「埋没法を何歳から受けることができるのか?」、「埋没法をするとマブタの成長を止めてしまうのか?」というご相談を数多く受けます。
私自身、沢山の小児埋没法を担当し、結果的に喜んでいただいております。この経験を下に、今回は、”埋没法は何歳から?〜マブタとココロの成長を考えよう〜 というテーマで書きます。
このブログを読んでいただくと、お子様の埋没法についての理解が深まり、成長や痛みについての不安が解消されます。
自らの経験から書き下ろします、ぜひ最後まで読んでくださいね!
埋没法を何歳から受けることができるのか?
埋没法をするためには、手術台でジッとしていられること・医師や看護師の指示に従えることが大前提です。この上で、マブタの結膜(粘膜)から皮膚に通糸できる(埋没できる)最低年齢は6歳くらいと考えています。
私が実際手術を行った6歳のお子さんは女児でしたが、「目元のことで悩み、毎日アイプチしている。だから手術したい」と動機がはっきりしていて、「変わりたいから痛みは我慢できる」とスムーズに手術できたケースでした。なお、ご両親が手術に踏み切った背景としては、本人が毎朝のアイプチに迫られ、登校の行き渋りがみられていることでした。

幼い頃に負ったココロのキズアトは、消し去れない
今回のケースでは、毎朝アイプチする手間を省けた結果、ココロに余裕を作ることができました。他のケースでは、ナチュラルな奥二重を作ったことで自信を取り戻すことができ、イジメから脱することができています。
幼い頃に負ったココロのキズは、成長過程でふとした瞬間に出てくることがあります(フラッシュバック)。
数十分の手術ですが、このフラッシュバックを予防する効果もある、ということができます。小学生でも、適応さえあれば手術を考えるべきと考える理由はココにあります。
埋没法をするとマブタの成長を止めてしまうのか?
埋没法で使用する糸は、髪の毛よりも細く、感染に強いナイロン糸です。また、埋没法は睫毛内反症という病気の術式としても定着しており、小児に対しても長年行われてきた手術です。以上から、小児に対して安全性の高い術式と考えられます。
埋没された糸はループ状となっており、マブタの中に埋め込まれた状態になっています。ループ状の糸は、マブタの開閉と連動して動くため(図2)、マブタの成長を止めてしまうということはありません。

お悩みの方はぜひ、カウンセリングへ
繰り返しになりますが、お子様の埋没は6歳から可能です。また、埋没法でマブタの成長が妨害されることはありません。なお、手術するに当たり、お子様にも可能な限り手術について理解いただくことが大切です。私は、ご本人とご両親に対し充分なカウンセリングをさせていただきます。
もし、興味のある方はご相談ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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